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バイタルサイン – 体温・脈拍・血圧測定、呼吸、意識の基準値 2015/8/18

公開日:2015年7月29日 / 最終更新日:2015年8月18日

体温

1.体温

 

1-1.体温測定

 

①正常体温

腋窩温・・・3637

直腸温・・・腋窩温+0.5℃くらい

口腔温・・・腋窩温と直腸温の中間

 

②生理的変動

1℃以内

夜中(午前2時~午前6時)に低くなり、夕方(午後3時~午後8時)に高くなる。

 

③基礎体温(月経周期の差)

0.3~0.5℃

排卵期は低い。黄体期は高くなる。

 

④体温測定法

水銀計または電子体温計を用いる。

電子体温計には、10分後の平衡温を予測する予測式と実測式がある。

 

腋窩・・・10分間 腋窩最深部に45℃で挿入。

 

直腸・・・3分間

成人:5~6cm挿入

小児:2.5~3cm挿入

乳児:2cm挿入

 

口腔・・・5分間

舌下へ30~40度で挿入(水銀槽を一側の舌下中央、舌深静脈に置き軸は反対側の門歯でかむ)。

 

耳・・・数秒間

耳式電子体温計は赤外線で鼓膜温を測定。角度、深さによって測定温が異なる。

 

⑤測定部位の温度差

直腸温>口腔温>腋窩温

鼓膜温は腋窩温とほぼ同じ温度。

 

1-2.発熱

 

①熱型

稽留熱・・・体温の日差が1℃以内の高熱が持続

弛張熱・・・体温の日差が1℃以上である高熱が持続

間欠熱・・・体温の日差が1℃以上で、日内に何度かの無熱期がある

回帰熱・・・無熱期と有熱期が不規則に交代

 

②発熱程度

平熱・・・36℃~37℃

微熱・・・37℃~38℃

中等熱・・・38℃~39℃

高熱・・・39℃以上

 

③FUO(Fever of Unknown Origin)の定義

古典型FUOは感染症、膠原病、悪性腫瘍が、院内型FUOは感染症、術後合併症、薬剤熱が原因である可能性が高いとみなされる。

1)3週間以上続く発熱

2)38.3℃以上の発熱が経過中に数回見られる

3)1週間以上入院、検査しても原因不明の発熱

 

④代謝亢進

代謝は発熱により亢進し、必要なエネルギーが増える。

 

発熱時の代謝量

 

  1. 体温38℃:基礎代謝+(基礎代謝×0.2)
  2. 体温39℃:基礎代謝+(基礎代謝×0.4)
  3. 体温40℃:基礎代謝+(基礎代謝×0.6)

 

例題:基礎代謝が1,500kcalの人の発熱時に(38℃、39℃、40℃)の必要エネルギー(Kcal)を求めよ。

解答:

1)38℃:1,500+(1,500×0.2)=1,800kcal

2)39℃:1,500+(1,500×0.4)=2,100kcal

3)40℃:1,500+(1,500×0.6)=2,400kcal

 

⑤体熱の産生量

骨格筋・・・1,570kcal

呼吸筋・・・240kcal

肝臓・・・600kcal

心臓・・・110kcal

腎臓・・・120kcal

その他・・・60kcal

 

⑥体熱の放散量

放射・・・1,181kcal

伝導および対流・・・833kcal

蒸発・・・558kcal

食物を温める・・・42kcal

呼気を温める・・・35kcal

その他・・・51kcal

 

2.脈拍

 

2-1.脈拍測定

 

①年齢別安静時脈拍数

心拍数とは必ずしも一致しない。心臓から送られる血液量が少ないと心臓の拍動は聞こえても脈拍が現れないことがある。脈拍の抜け落ちた状態を結滞(結代)という。

新生児・・・120~140回/分

乳児・・・110~130回/分

幼児・・・100~110回/分

学童・・・80~100回/分

成人・・・60~80回/分

 

②脈拍の異常

頻脈・・・100回/分以上

徐脈・・・60回/分以下

 

③脈拍の触れやすい動脈

浅側頭動脈

顔面動脈

総頸動脈(頸動脈三角)

上腕動脈

撓骨動脈

大腿動脈(大腿三角)

膝窩動脈

足背動脈

後脛骨動脈

 

3.血圧・循環

 

3-1.血圧

 

①成人高血圧の分類

分類(mmHg) 収縮期血圧  拡張期血圧
至適血圧 120未満 and 80未満
正常血圧 120~129 and 80~84
正常高値血圧 130~139 or 85~89
軽症高血圧 140~159 or 90~99
中等度高血圧 160~179 or 100~109
重症高血圧 180以上 or 110以上
収縮期高血圧 140以上 and 90未満

 

収縮期血圧140mmHg、拡張期血圧90mmHgのいずれか、または両方が超えた場合は高血圧である。

 

②年齢別基準血圧

分類(mmHg) 収縮期血圧 拡張期血圧
幼児 120以上 70以上
小学生  低学年 130以上 80以上
高学年 135以上 80以上
中学生  男子 140以上 85以上
     女子 135以上 80以上
高校生 140以上 85以上

 

③収縮期正常血圧

年齢、血圧の平均値から収縮期血圧(mmHg)の正常値を求めることができる。

1)新生児:80mmHg

2)1歳~20歳未満:80+2×年齢

3)20歳以上:120+ (年齢-20)÷2

 

例題:28歳の正常収縮期血圧を求めよ。

解答:120+(28-20)÷2=124 124mmHg

 

④平均脈圧

40~50mmHg

 

⑤平均血圧

脈拍÷3 +拡張期血圧(mmHg)

血管内圧の強さ(血圧の高さ)に比例する。

平均血圧が高い=血管の弾性度が低く、血管内圧が高い。

 

評価:

正常 男性 90~110mmHg
女性 80~100mmHg

 

 

例題:収縮期血圧165mmHg、拡張期血圧90mmHgの女性の平均血圧を求めよ。

解答:(165-90)÷3+90=115

115mmHg(血管の弾性度が低く、血管内圧が高めである)

 

⑥生理的血圧変動

日差・・・10~15mmHg

日中>夕方>朝>睡眠中

 

性差・・・5~10mmHg

女性の方が低い。

 

上腕動脈左右差・・・5~10mmHg(右>左)

右鎖骨下静脈が大動脈の影響を直接受けるため。

 

食事時・・・収縮期10mmHg上昇

食後1時間くらいは高い。

 

排泄時・・・収縮期32mmHg以上、拡張期17~18mmHg上昇

努責による。

 

⑦緊急性の高い血圧異常

血圧低下・・・80mmHg以下

ショック、心不全など。組織への血流障害により低酸素状態を起こす。

 

血圧上昇・・・収縮期200mmHg以上

急性肺水腫、頭蓋内出血、解離性大動脈瘤など。

 

拡張期100mmHg以上

解離性大動脈瘤の場合は早急に血圧を下げないと解離の進行をまねく。

 

⑧生活習慣の改善

内容 改善目標
減量 正常体重の維持。BMI:18.5~24.9kg/m2
減塩 塩分1日7g以下
アルコール制限

男性:ビール大瓶1本以下、日本酒1合以下、ワイングラス1杯以下

女性:体重の少ない人は男性の約半分

運動 早足歩行のような有酸素運動を1回あたり30分以上、週3回以上行う
その他 コレステロールや飽和脂肪酸の摂取制限、禁煙

 

 

3-2.血圧測定

 

①血圧測定の方法

測定時室温・・・20℃

測定前安静時間・・・測定体位で5分以上

測定部位(上腕)

心臓より高い位置では低く、低い位置では高く測定される。

1cmあたり0.7mmHgの差が出る。

 

マンシェットを巻く強さ・・・指が1~2本入る程度

緩いと高値、きついと低値になる。

 

マンシェットの下縁・・・肘窩の2~3cm上

加圧の強さ・・・触診値より20~30mmHg高め

減圧速度・・・2mmHg/1拍動

末尾数値の読み方・・・2mmHg単位の偶数値を読む。中間の場合は低い値を読む

 

マンシェットの幅

年齢 マンシェットの幅
未熟児 2.5cm
新生児~満3カ月未満 3cm
3か月以上~3歳未満 5cm
3歳以上~6歳未満(幼児) 7cm
6歳以上から9歳未満 9cm
成人 12~14cm

 

 

血圧測定時の適切なマンシェットの幅

 

測定部位周囲(上腕)cm×0.4 (マンシェット幅が狭いと高値、広いと低値になる。)

 

例題:上腕周囲22cmの女性に適切なマンシェットの幅を求めよ。

解答:22×0.4=8.8  8.8cm

 

②コロトコフ音

日本では膜面を用いたコロトコフ音第4点を最低血圧とする場面が多いが、国際基準ではベル面を用いた第5音を最低血圧とする。

 

3-3.中心静脈圧(CVP)

 

中心静脈圧(CVP)|正常値と波形をもとにした正しい測定法

①特徴

右心不全、静脈の通過障害や怒張、循環血流量をみる指標である。

右心房圧により値が変化する。

0点と右心房の高さが水平となるように測定する。

 

②基準値・・・3~15cmH2O

 

③ショック・・・0~5cmH2O

循環血液量減少によるショック。ただちに補液が必要(10分間で500ml)。

 

④心不全・・・15~20cmH2O

心不全、全血流量の増加、血流量増加を疑う。

 

⑤0点の位置(右心房の高さ)・・・第4肋間と中腋窩線の交点

 

3-4.心胸郭比(CTR)

 

①CTRとは

心臓肥大の有無を求める。

正常値以上なら心肥大。

 

②正常値

0~1歳・・・39~65%

1~2歳・・・39~60%

2~15歳・・・40~50%

15歳以上・・・50%以内

 

心臓肥大の有無を求める

 

心臓最大横径÷胸郭最大横径×100%=(a+b)÷c×100

 

例題:心臓最大横径が20cm、胸郭最大横径32cmの成人患者の心胸郭比を出せ。

解答:20÷32×100=62.5 62.5%(心肥大あり)

 

3-5.心電図波形

 

①刺激伝導系

洞結節

房室結節

ヒス束

プルキンエ線維

左脚

右脚

 

②波形の基準値

P(左右心房の興奮波)     ・・・0.10秒以内

PQ(房室間伝導時間)     ・・・0.12~0.20秒以内

QRS(心室興奮の始まり波)・・・0.10秒以内

ST(心室全体の興奮)     ・・・0.12~0.15秒

T(心室興奮の終了波)    ・・・0.16(0.1~0.25)秒

QT(心室収縮期時間)    ・・・0.40±10%(心拍数により変わる)

TQ(心室拡張期)          ・・・0.45秒

R-R(心室の収縮間隔)    ・・・0.8秒

 

3-6.心雑音の強さ

 

レバインの分類

分類 程度 改善目標
1度 1/6 注意深い聴診でやっと聴き取れる最も弱い雑音
2度 2/6 聴診器を当てるとすぐに聞き取れる弱い音
3度 3/6 聴診器を使うと大きく聞こえる雑音
4度 4/6 2度と5度の間で強いほうの雑音
5度 5/6 手のひらで振動、振戦を感じることができるほどの、大きな雑音
6度 6/6 聴診器を離しても聴こえる雑音

 

 

3-7.1回拍出量(SV)

 

1心拍で心室から駆出される血液量(mL)

 

心拍出量(L/分)÷心拍数

 

評価:正常・・・50~80mL

 

例題:1分間の心拍出量5L、脈拍80回の患者の1回拍出量を求めよ。

解答:5,000÷80=62.5 62.5mL(正常)

 

3-8.心拍量(CO)

 

心臓から1分間に送り出される血液量(mL/分)

 

心拍数(回/分)×1回拍出量(mL)

 

評価:正常・・・3,500~7,000mL/分

 

例題:脈拍80回、1回拍出量が70mLの場合の心拍出量を求めよ。

解答:80×70=5600 5,600mL/分(正常)

心拍出量は身長によって異なる。心臓の正確な機能を知るために、心拍出量を体表面積で割った心係数が用いられる。

 

バイタルサイン

 

 

4.呼吸

 

4-1.呼吸

 

①呼吸数(安静時)

  • 増加する要因:運動、入浴、精神的興奮(怒り、不安)。
  • 減少する要因:睡眠中。

 

新生児・・・40~60回/分

乳児・・・30~40回/分

幼児・・・25~30回/分

学童・・・18~22回/分

成人・・・16~18回/分

 

安静時呼吸回数

 

脈拍数(回/分)÷5

 

評価(成人):

頻呼吸・・・24回/分以上

正常・・・12~24回/分

徐呼吸・・・12回/分以下

 

例題:脈拍数80回/分の場合の安静時呼吸回数を求めよ。

解答:80÷5=16 16回/分。正常と判断できる。

 

②成分

吸気・・・N:79%

O2:20.96%

CO2:0.04%

 

呼気・・・N:79.5%

O2:16.4%

CO2:4.1%

 

③酸素分圧

吸気  ・・・158mmHg

呼気  ・・・116mmHg

肺胞気・・・100mmHg

 

④酸素濃度

吸気  ・・・21%

呼気  ・・・16%

肺胞気・・・14%

 

⑤吸気と呼気の長さ

吸気・呼気=1:1.5~2

 

 

4-2.肺気量

 

①肺気量の分類と平均値

 

全肺気量・・・4,000~6,000mL

  • 肺の中にあるすべての空気量。

 

肺活量・・・2,500~4000mL

  • 最大吸気位から最大呼出した空気の量。
  • 肺疾患によって減少する。
  • 妊娠や腹水で横隔膜が拳上されたり、疼痛などで呼吸が抑制される場合にも減少する。

 

残気量・・・1,000~2,000mL

  • 最大呼気終末後に肺に残る空気の量。

 

1回換気量・・・350~500m

  • 通常の呼吸の換気量。
  • 体動によって変化する。

 

予備吸気量・・・肺活量の60~70%

  •  通常の吸息終末からさらに吸入可能な最大量。

 

予備呼気量・・・肺活量の20%

  • 通常の呼息終末からさらに吐き出しうる最大量。

 

深呼吸量・・・2,000~2,500mL

  • 1回呼気量に予備吸気量を加えた量。

 

機能的残気量・・・2,500~3,500mL

  • 通常の呼息終末の状態で、なお肺の中に残っている量。
  • 増加すると呼吸不全を起こす。

 

死腔・・・1回換気量の1/3

  • 1回換気量のうち、気道内に残りガス交換に関与しない部分。

 

肺換気量・・・6,000~8,000mL/分

  • 1分ごとの呼吸量のこと(1回換気量×1分間の呼吸数)。

 

最大換気量・・・125~170L/分

 

②1秒量(FEV1.0)・・・2,500~4,000mL

  • 1秒間に呼出される量のこと。
  • 閉塞性肺疾患の診断の指標となる。

 

③1秒率(%FEV1.0)・・・80%以上

  • 年齢とともに低下する。
  • 70%以下の場合は閉塞性肺疾患を疑う。

 

肺一杯に息を吸ったあと一気に吐き出し、呼気開始後1秒間に吐き出したガスの量と、吐き出したガスの総量との割合(閉塞性換気障害の診断指標)

 

1秒量mL÷肺活量mL×100

 

評価:

正常・・・70%以上

軽度閉塞性換気障害・・・56~70%

中等度閉塞性換気障害・・・41~55%

高度閉塞性換気障害・・・26~40%

 

例題:1秒量1,200mL、肺活量2,500mLの人の1秒率を求めよ。

解答:1200÷2500×100=48 48%(中等度閉塞性換気障害)

 

④%肺活量・・・80%以上

  • 低下すると拘束性換気障害(肺線維症)の可能性がある。

 

実測肺活量と予測肺活量との割合(拘束性換気障害の診断指標)

 

実測肺活量mL

予測肺活量mL ×100

 

評価:

正常・・・80%以上

拘束性換気障害・・・80%以下

 

例題:実測肺活量が2,300mL、予測肺活量が2,596mLの女性の%肺活量を求めよ。

解答:2300÷2596×100=88.59… 約88.6%(正常)

 

⑤スパイロメトリーによる換気障害の分類

  • %肺活量が80%以下:拘束性肺疾患(肺線維症など)
  • 1秒率が70%以下:閉塞性肺疾患(気管支喘息、肺気腫など)
  • 両方の場合:混合性換気障害(重症閉塞性肺疾患、塵肺症など)

 

 

4-3.残気量

 

最大に息を吐いた後に肺気道内に存在するガスの量(mL)

 

男性:(19×身長cm)+(11.5×年齢)-2,240

女性:(32×身長cm)+(9×年齢)-3,900

 

評価:正常(成人)・・・1,000~1,500mL

 

例題:身長155cm、45歳の女性の残気量を求めよ。

解答:(32×155)+(9×45)3,900=1,465 ➤1,465mL(正常)

 

 

4-4.機能的残気量

 

呼気(安静時)のあとに肺の中に残り、実際に内呼吸のガス交換に役立つ空気の量(mL)

 

男性:(78.1×身長cm)+(11×年齢)-(43.8×体重kg)-7,200

女性:(5500×体表面積m²)-(97.1×体重kg)-583

 

評価:正常(成人)・・・2,000~3,000mL

 

例題:身長175cm、体重70kg、35歳男性の機能的残気量を求めよ。

解答:(78.1×175)+(11×35)-(43.8×70)-7200=3786.5 3786.5mL

 

 

4-5.残気率(%)

 

残気量と全肺気量の比(%)

 

残気量mL÷全肺気量mL ×100

 

評価:正常(成人)・・・20~35%

 

例題:残気量1,300mL,全肺気量4,500mLの人の残気率を求めよ。

解答:1300÷4500×100=28.88… 約28.9%(正常)

 

 

4-6.予測肺活量

 

男性:(27.63-0.112×年齢)×身長cm

女性:(21.78ー0.101×年齢)×身長cm

 

評価:基準値

男性・・・3,000~4,000mL

女性・・・2,500~3,500mL

 

例題:身長160cm、55歳の女性の予測肺活量(mL)を求めよ。

解答:(21.78-0.101×55)×160=2.596 2,596mL(正常)

 

 

4-7.換気機能指数

 

換気機能を示す割合(術後の肺障害の予測に用いる)

 

1秒率÷100×%肺活量

 

評価:

正常・・・30~40

呼吸管理が必要だが、肺合併症の危険はほとんどない・・・20~30

呼吸困難が強く、肺合併症の危険がある・・・20以下

 

例題:1秒率70%、%肺活量55%の人の換気機能指数を求めよ。

解答:70÷100×55=38.5 38.5(正常)

 

 

4-8.動脈血酸素分圧(PaO2

 

109-0.43×年齢

 

評価:

正常・・・80~100mmHg

異常(低酸素状態、呼吸障害の可能性がある)・・・70mmHg以下

 

例題:60歳の人の動脈血酸素分圧(mmHg)を求めよ。

解答:109-0.43×60=83.2 83.2mmHg(正常)

 

 

4-9.呼吸の異常

 

①回数

頻呼吸・・・24回/分以上

  • 原因:発熱、興奮、心疾患、神経症。

 

徐呼吸・・・12回/分以下

  • 原因:麻酔薬、鎮痛薬、頭蓋内圧亢進時。

 

8回/分以下は生体に十分な酸素を供給できない。

 

②換気量

過呼吸・・・1回換気量増加。呼吸数変化なし。呼吸が深くなる。

  • 酸素が不足し、二酸化炭素が蓄積したときに見られる。
  • 甲状腺機能亢進症にみられる。

 

減呼吸・・・1回換気量減少。呼吸数変化なし。

  • 呼吸筋麻痺、肺気腫にみられる。

 

多呼吸・・・1回換気量増加。呼吸数増加。呼吸が深くなる。

  • 神経症にみられる。

 

少呼吸・・・1回換気量減少。呼吸数減少。呼吸が浅くなる。

  • 重篤時に見られる。

 

無呼吸・・・一時的に呼吸が停止する。

 

過換気・・・分時換気量増加。呼吸数・呼吸の深さのどちらか、または両方が増加。

  • 心因性疾患、気管支喘息、慢性気管支炎に見られる。

 

低換気・・・分時換気量減少

  • 心疾患、呼吸中枢の抑制時にみられる。

 

 

4-10.血液ガス

 

①動脈血

酸素分圧(PaO2)・・・85~105mmHg

臥位:103.5-0.42×年齢

座位:104.2-0.27×年齢

  • PaO2は酸素を取り込む能力を示す。PaO2のPは圧力pressure、aは動脈arteryを示す。

 

二酸化炭素分圧(PaCO2)・・・35~45mmHg

  • PaCO2は二酸化炭素を捨てる能力を示す。

 

酸素飽和度(SaO2)・・・95~100%

  • SaO2は動脈血中のヘモグロビン分子のうち、酸素と結合した割合を示す。SaO2のSは飽和度saturationで、aは動脈arteryである。

 

水素イオン濃度(pH)・・・7.35~7.45

塩基過剰(base excess:BE)・・・-2~2mEq/L

 

②静脈血

酸素分圧・・・40mmHg

二酸化炭素分圧・・・46mmHg

酸素濃度・・・13%

 

酸塩基平衡の異常と疾患

  pH PCO2 HCO3 疾患
呼吸性アシドーシス 慢性閉塞性肺疾患
呼吸性アルカローシス 過換気症候群
代謝性アシドーシス 糖尿病、腎不全
代謝性アルカローシス 嘔吐、低カリウム血症

 

 

5.意識

 

5-1.意識レベル判定

 

①ジャパンーコーマースケール(JCS:3-3-9度方式)

Ⅰ 刺激しないでも覚醒している状態

1・・・意識はほぼ清明だが、なんとなくはっきりしない。

2・・・検討意識障害がある。

3・・・自分の名前や生年月日がわからない。

 

Ⅱ 刺激をすると覚醒する状態(刺激をやめると眠り込む)

10・・・普通の呼びかけで開眼する。

20・・・大きな声で呼ぶか体をゆすぶると開眼する。

30・・・疼痛刺激を加えながら呼びかけるとかろうじで開眼する。

 

Ⅲ 刺激をしても覚醒しない状態

100・・・疼痛刺激ではらいのけるような動きがある。

200・・・疼痛刺激に対して少し手を動かしたりする。除脳硬直がある。

300・・・疼痛刺激に全く反応しない。

 

②グラスゴー-コーマ-スケール(GCS)

観察項目 反応 スコア
開眼機能(E) 自発開眼
呼びかけて開眼
疼痛刺激で開眼
開眼しない
言語機能(V) 正当な応答
混乱した会話
不適当な言葉
理解不能な声
発語なし
運動機能(M) 命令に応じた動き
部分的な動き
逃げるような動き
異常な屈曲
伸展反射
全く動かない

3つの項目のスコアの合計を求め、重症度の評価尺度とする。

最も重症・・・3点、最も軽症・・・15点

 

 

5-2.瞳孔の判定

 

①正常・・・2~4mm

②散瞳・・・5~6mm以上

③縮瞳・・・2~1.5mm以下

④瞳孔不同・・・左右差0.5mm以上

⑤対光反射・・・網膜に光が当たると副交感神経が緊張して縮瞳が起こる。

  • 副交感神経(自律神経)の反射をみる。対光反射の消失(瞳孔の散大)は、死の三徴候(呼吸停止、心停止、瞳孔の散大)の1つ。

 

正常:通常の明るさのある場所では、瞳孔の直径は2~4mmである。

散瞳:暗い場所では交感神経が興奮し、瞳孔散大筋が収縮して散瞳する。

縮瞳:光が眼球に入ると、光刺激が視神経から対光反射中枢に伝わり、副交感神経が興奮して瞳孔括約筋が収縮し、縮瞳が起こる。

対光反射:対光反射の中枢は中脳にあるため、眼球の観察によって脳幹機能を知ることができる。

 

 

 

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医療法人社団 菫会 目黒病院

医療法人社団 菫会 目黒病院 東京都目黒区

[給与]:【常勤・正看護師 給与イメージ】 月給:28~30万円前後 ※年間賞与5ヶ月...

[休日]:年間休日 111日 4週8休(月8~10日):日曜・祝日

社会福祉法人 サンフェニックス 介護老人保健施設ナーシングホーム三愛

社会福祉法人 サンフェニックス 介護老人保健施設ナーシングホーム三愛 岡山県笠岡市

[給与]:基本給:200,100円~250,100円賞与:年2回(実績3.5ヶ月)夜勤手当(48,...

[休日]:年間休日 108日
月平均9日休み

財団法人 京都工場保健会 総合健診センター

財団法人 京都工場保健会 総合健診センター 京都府京都市中京区

[給与]:【28歳正看護師】 月収例:263,200円~(別途残業代有) 年収例:3,800...

[休日]:年間休日 109日 日曜祝日休み、年間休日95日、夏季休暇5日、冬期休暇4日...

社会医療法人 札幌清田整形外科病院

社会医療法人 札幌清田整形外科病院 北海道札幌市清田区

[給与]:≪正看護師(回復期病棟配属)・経験5年目モデル≫
月給273,000円
(内...

[休日]:4週7休、夏期休暇1日、年末年始休暇4日
【有給】4ヶ月後から10日付与...